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ビターテイスト

一年の節目をどこかに設定するならば

つまり 心の日めくりの 新しい年度を
ペロンとめくる瞬間があるとすれば

僕にとっては 篠山マラソンだろう

本当にろくでもない 市民ランナーなのだけど
自由時間
つまり 仕事に係わらない時間の 多分の割合を

走ることそして 走ろうとする努力に費やしている


休日はスニーカーを履く決心をするまで 走る事が憂鬱で
 
何度も 読んだ本を繰り返し 繰り返し 読む
呆然と 庭を眺め続ける長い時間

それらの時間も ある意味 
走る事に対峙した 心の闘いの時間でもある

そう 僕が言う 走ることに費やす時間とは 

ここらも含めた時間であり

はずかしながら ここらの部分がけっこう大きい 7割かな
ほんとに ろくなもんじゃねー!


僕の歯科医師としての人生 インプラント医としての人生は
総じて 順風だった

技術者としての そして 経営者としての 適性も 資質も 偶然身に着けていた。
僕は総じて患者さんに好意を持ち 
善良なスタンスで 新しく 有意義な技術と 資本を
投入してきた
そして 好ましい  感謝や 笑顔というリフレクションを 受けて生きてきた

一方 僕は一人っ子だった
貧しいながらも 両親の愛情に満たされ 育ってきた 僕があった。

何の疑いも無く世の中で一番愛してくれている人が二人いる
その事実を いつのまにか あたりまえに受け入れてきた僕は 
部分的には 世間しらずであることはさておき

人間とは愛すべき物なんだという 基本概念を僕に与え
僕の医師としての適性におおいにポジティブに働いたようだ

そこには 何の計算もなく 努力目標もなく 
過去に対する 分析もなく 
現在に至っている自分がある


では 物事の尺度を
走るという 単純明快な基準で 計測してみよう

そうすれば 現実の自分が見えてくる。
なんと 人や 運に 守られ 生かされてきたかが
明確に浮き彫りにされる


今年の篠山マラソンも完走ならずだった


前の日まで 転変地異が起こり 
明日のマラソン なしになればいいのに そう思った

当日朝5時30分 
目覚めれれば がぜん やる気スイッチONだった

1万人の個々のレベルで鍛えられてきた 人々のおかげで
僕もいつもより10%アップのペースで20kmを走った

でも やはり 日ごろの練習経験の限界を過ぎると疲労が出てくる
 
30km地点ではこう考えた

「おいおい 去年と変わらないじゃんか? 
もう 止めちゃおか。 棄権しようか 」

「ちょっと待て 去年よりか20分早く来てる 可能性はある」

相反する考えが 頭によぎる

篠山マラソンは関門基準が厳しい

36km地点を越えれば 後の関門はなく 完走が約束される

僕にとっては
完走だけを目標とする ろくでもランナーの僕にとっては

36km
ここが 現実の目標地点だ!
ここさへ突破すれば 歩いてでもゴールできる

去年は33kmあたりで 
もう無理です あきらめて降伏しなさい 的アナウンスを受けて
すごすご 退場した

今年はあと3分で関門閉鎖
でも関門まで400m 
歩くな がんばれ!のコールまでたどりついた
僕はほぼ 完走を確信した
手元の腕時計 (これは 娘が誕生日にプレゼントしてくれた カシオの電波時計 誤差0.01秒/月)では30秒ある

関門まで5m 
そこで 目前で無常にも 関門閉鎖!の官僚的な無情の声が響いた

周りのランナーと同様 僕は座り込んだ。膝をかかえた

夜毎走った 朝霧海岸の季節季節の風景が頭によぎった

甘い 確かに甘い 僕はやはり 世間しらずで 甘い

青年期には なにをやってもろくでもなく 
時にビターテイストだった

しかし、この混沌の時期は 生来楽天的な僕には 自我を確立し 成熟させるには すこし短かすぎたようだ。

走る事 
走り続ける事は
僕の 壁に守られてきた未成熟な 自我を 
現実にさらしてくれるようだ


それは 想いと言うよりも匂いだ 
あの田舎町で 吸い込んだせつない空気を 
今 一度胸にため
全部ははきださずに 帰らなければ







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